ごみと不用品の取捨選択

レジ袋の規制は海洋プラごみにどのような影響を与えるのか

レジ袋の規制は海洋プラごみにどのような影響を与えるのか環境問題のためにレジ袋の規制がされたと言われても、海洋プラごみに大きな影響を与えることはないというイメージを持っている方もいるかもしれません。

確かに海洋プラごみの全体で考えた場合、レジ袋が占める割合は全体の約2%です。レジ袋の有料化によって海洋プラごみの2%を削減したところで、意味がないと考える方もいるでしょう。
しかし、たった2%と思える分の削減でも、地球環境を守っていくうえでは大きな意味を持つ数字です。

本当にレジ袋を規制した効果が出るか ただし、2%を削減するためのレジ袋の規制といっても、本当にレジ袋を規制した効果が出るかは、これからの人々の行動にかかっている部分もあります。

スーパーやコンビニなどの買い物の際に受け取ったごみ袋は、自宅のごみ箱にかける袋として使っている方が多くいます。
ですがレジ袋の規制によって、スーパーやコンビニのレジ袋が無料でもらえなくなりました。無料でもらえなくなったことで、自宅のごみ袋ようにレジ袋サイズの袋を購入しているという方もいます。別途で袋を購入する方が増えた場合、海洋プラごみ削減の効果が期待しにくくなる可能性があります。

無料でもらえなくなった

大きな削減効果は期待できません 海洋プラごみのうちのレジ袋を規制しただけでは、大きな削減効果は期待できません。レジ袋の規制は、レジ袋のごみを減らすというよりも、人々の意識改革をするという点を目的としている部分もあります。
実際にレジ袋が規制されるようになることで、環境問題やプラスチックごみのリサイクルに興味を持つ方もいます。1人でも興味を持つ方が増えれば、人々の意識を変えて将来の海洋プラごみを減らせる可能性があります。

さまざまなプラごみが発生します 日常生活の中で、レジ袋以外にも豆腐などのパックや洗剤の容器など、さまざまなプラごみが発生します。それらのプラごみをリサイクルする習慣を多くの人が身につけることで、海洋プラごみを減らすことが可能です。

レジ袋の規制だけで海洋プラごみの削減にはつながらないと否定的に捉えるのではなく、環境問題について考えるきっかけにしましょう。