回収された不用品ごみのその後の処理
不用品として回収されたごみの中で、まだ使い道が残されているものは、そのままリユースとして別の場所で使用されることが多いです。
家具やリサイクル法に該当しない家電がその代表例で、処分をした人にとっては必要ないものであっても、他の人には必要となる可能性があります。
また、壊れてしまって使えないものが、修理によって復活して再使用できるようになる場合もあります。
状態がきれいだったり製造されてからそこまで期間が経過していないものだと、国内でリユース品として販売されることが多いです。また、古いものは海外に輸出されることもあります。
日本製品は世界的に見ても品質が高い傾向があるため、ある程度古くても需要があるからです。
そして、リユースできない不用品ゴミは、様々なリサイクルに回されます。
家電だと部品単位で使用できる場合は、分解した後に流通に乗ることが多いです。また、プラスチックや金属だと、溶かして別の素材に生まれ変わることもできます。特にパソコンやスマートフォンに使用されている部品には、希少な金属が含まれていることが多いです。
ひとつひとつの量は少なくても、大量の不用品から抽出して集めれば、価値の高い素材になり得ます。さらに、紙や木でできたものは工場などで燃料になる場合もあります。プラスチックも元は石油なので、汚れが激しいなどでリサイクルできなくても、燃料として活用できる可能性が高いです。
このように不用品には色々な活用方法がありますが、それでもどうしてもリユースやリサイクルなどの再利用ができないごみは、そのまま廃棄物として埋め立てられることになります。
これはリサイクルで部品を取り除いた後の残骸や、最初から埋め立てることを前提として、業者から処理費用が求められる不用品などが該当します。
基本的には土壌に埋められる形で、日本には埋め立て専用の処分場が1500以上あります。また、場合によっては船で運ばれ、海外の処分場で埋め立てられることもあります。